少年野球からプロ野球まで、試合後のピッチャーが肩肘にアイシングをしている光景はよくみかけますよね。
何も考えずにアイシングをしている人が多いと思いますが、実は「アイシング否定派」の人たちも一定数存在します。
そこで今回は、投球後のアイシングに効果があるのかどうか、どのようにアイシングを活用するべきか、まとめてみます。
結論から言うと、アイシングとストレッチを組み合わせるべきです。
アイシングの起源
そもそもなぜアイシングをするようになったのでしょうか?
投球後に肩の動きが悪くなったり、肩周りの筋力が下がったりします。
その対処法としてアイシングをしているんですね。
しかしここでの問題点は、投球後に肩の機能が低下してしまう原因は1つではない、ということです。
関節の機能が低下してしまう原因は大きくわけて2つ。
- 筋肉を使ったことによって筋肉が固くなってしまう
- 筋肉や関節に痛みや炎症が生じてしまう
投球後にただ筋肉が固くなっているだけであればアイシングをする必要はなく、ストレッチや軽い運動が正しい対応です。
しかし、痛みや炎症が生じてしまっている場合は、アイシングをする必要があります。
この2つを見極めて対処するのがベストな対応です。
アイシング必要時の見分け方
よってアイシングをすべきかどうかの判断は、投球後に「痛み・強い張り感・熱感」を感じるかどうかで判断します。
これらの「炎症の合図」を感じた場合は投球後すぐにアイシングを実施し、できるだけ早く沈静化させることが大切になってきます。
もしも「炎症かどうかよくわからない」という人は、投球後にアイシングを実施しその後にストレッチをすることを心がけてください。
「アイシング否定派」の人たちは、アイシングの後にストレッチをしていないことが多く、それが肩の重さなどに繋がっていることが多いです。
炎症にも筋肉の固さにも対応するために、よくわからない人は両方実施するのがおすすめです。
まとめ
自分やお子さんの肩に炎症が起きているかどうか見抜けることが最善ですが、どちらのパターンにも対応するためにとりあえずアイシングとストレッチの両方を行うことがおすすめです。
もしもアイシングだけでなくストレッチもしているのに「翌日肩が重たくなる」という人は、アイシングをしなくても良いかもしれません。
こればかりは人によるので、自分の身体と相談しながら活用するのがベストです。
当たり前のことをただやるのではなく、なぜ必要なのかを考えられるといいですね。
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